注文住宅（マイホーム）を建てる　凄い工務店発見　キミドリ建築の謎

貧乏人も夢を見てもいいじゃない、というわけで。

前回3回に分けて工務店の探し方としてスーモカウンターの話を書きました。

注文住宅（マイホーム）購入ならスーモカウンターがおすすめ（賛否あるけど）　1/3
注文住宅（マイホーム）購入ならスーモカウンターがおすすめ（賛否あるけど）　2/3
注文住宅（マイホーム）購入ならスーモカウンターがおすすめ（賛否あるけど）　3/3

で、ついにボクの中でベストな工務店さんに出会えました。

※話前後して、結構前の話だけど、ブログ書く暇がなくて(^_^;)

選んだ工務店さんは岐阜県山県市にある

キミドリ建築さん

というところです。

キミドリ建築さんホームページ

ここに決めた理由が大きく2つあります。

順番に話していきます。

キミドリ建築とは？-サッカーボール型住宅-

まず、ホームページ見ていただくとわかるかと思いますが、まずはじめに目に飛び込んでくるのが

なんじゃこりゃーー！！！

太陽にほえろ! 1984 DVD-BOX

posted with amazlet at 13.11.12

バップ (2013-03-20)
売り上げランキング: 36,737

Amazon.co.jpで詳細を見る

実はこれ、キミドリ建築さんが実際に作っている

サッカーボール型住宅【バリア】

バリアとは、自社が独自で開発（国際特許出願中）したサッカーボール型住居です。子供の頃に遊んだサッカーボールが、夢のように大きく膨らんで、人の住める家となって、今ここに誕生致しました。海にも浮かび、救助船にもなるこのバリア。それは、夢をあきらめない人への贈り物になると、私達は考えています。

キミドリ建築さんの顔的な作品です。

小さなサイズであれば庭に置いて子供の遊び場にしたり、飲食店などで少し変わったデザインにしたい！という要望に応えたり！

また、実際にこの家に住んでいる人も既にいるそうです。

更に、震災や水害にも強いそうです。

多角形が組み合わさってできているので力が分配され、つり上げた時や地中に埋めた時など、とても丈夫です。一般住宅としてもお使い頂けます。

そしてこのまま水に浮くので救助船にもなるとか（笑）

多角形の全面に特殊防水加工が施してあり、又底にはバランスを保つための、おもりが入っているので、水に浮かんだ時も安心です。

更に、地下室型核シェルターの制作など（笑）もしているんです！

このデザインが非常に評価されて世界中の見本市で出典したり、最近では愛・地球博にも出ていました。

その他、数多くのメディアでも紹介されています。

で、

ボクのお家もサッカーボールになっちゃうの？

と思いましたが、もちろん一般的なデザインのお家も作っていて、非常に評判も高くデザインもすごくおしゃれです。

決め手その1　樹研工業のように

で、ほぼ即決でここに依頼をしようと思ったのが、このサッカーボールを見た時に樹研工業のことを思い出したからです。

知らいない方のために簡単に説明すると樹研工業を一躍有名にしたのが、

世界一小さい歯車

を開発してギネスに申請されたことです。

百万分の一の歯車！―世界一の超極小部品をつくる樹研工業の技と哲学

posted with amazlet at 13.11.12

松浦 元男
中経出版
売り上げランキング: 355,608

Amazon.co.jpで詳細を見る

社長松浦さんのインタビュー記事

どれくらい小さいかというと直径わずか0.147mmで、厚さ0.08mm。質量はなんと約1/100万g。

想像も出来ないくらい小さいですが、わかりやすく言うと

米粒に200個も乗ってしまう程の小ささ

なんです！

で、当然そんなに小さいと精密機械とかで使われてるのかと思いきや、上記のインタビューの中で、松浦社長は

「この歯車は、何の役にも立ちません。はっきりいって売名行為なのです。」と自信に満ち溢れた声で仰いました。

ワーオ！！

あまりにも小さすぎて使えないんです（笑）

この何の役にもたたない歯車の開発に2.5億円かけています。

当時の樹研工業の売上は30億程度。決して安い額ではありません。

しかし、こんな凄い技術がある会社は凄い！と世界中で評判になり、

こんなにすごいことができるのであればなんでもできるのでは？と思わせたのです。その誇り高きウワサは世界を駆け巡り、今やあのスイス腕時計スウォッチの歯車全ての生産を任される程になりました。

という嘘みたいなホントの話です。

キミドリ建築さんが売名行為でバリア（サッカーボール型住宅）を作っているとかそういう意味ではなく、世界中の企業が樹研工業に対して、

こんなにすごいことができるのであればなんでもできるのでは？

と思ったように、ボクも

こんな自由で面白い発想ができるひとなら、素敵な家ができるんじゃないのか？

と思ったわけです。

決め手その2　社長さんの人間的魅力

二つ目は代表の恩田久義さんという人間にすっかり魅了されてしまったからです。

人柄が良い、と言ってしまえばすごく簡単ですが、ボクは人と付き合う時に、

この人は裏切らない

という判断基準ではなく、

この人になら裏切られても仕方ない

でいつも考えています。

恩田さんは最初に出会った時から、何か独特の空気があり、いい意味で本当に不思議な感じがしました。

言葉ではうまく伝えられないので、是非家造りを考えているのであれば、皆さんにも会ってもらいたいです。

スーモカウンターの件でも話しました通り、条件に合いそうな工務店を幾つか回りました。

その中の条件で予算やデザインの特徴もそうですが、一つ重視したのが、会社の規模感です。

ボク自身が、小さな組織にいるというので、共感できるというのもあるし。

やはり小規模事業であれば、融通も効きやすい傾向があると思ってますし、ボクもそれを意識しています。

もちろん大規模であるメリットもありますので、それは考え方次第ですが。

キミドリ建築さんは、現在従業員は3名です。奥さんも事務や経理をしています。

この感じ、ボクの目指す将来像です（笑）

株式会社化せずに今も個人事業主の形態で、

「会社にしちゃわずにいつまでもボクは職人でありたいから」

なんて、個人事業主から法人化したボクとしては耳が痛い話です（笑）

恩田さんのインタビュー記事

人からは気が狂ったと思われ
協力者も全く現れない状態で同業者からも馬鹿にされ
顧客からは、変な工務店と誤解され住宅の仕事が激減し
従業員も次々に辞めていく厳しい状況下で開発した
２年で約６０棟を販売する事になるバリアとは！？

恩田さんは、15歳で犬山の建築会社に弟子入りし、25歳の若さで独立してキミドリ建築を立ち上げました。

設立して15年、大工としてのキャリアは25年です。

ベテランさんで技術はもちろん高いのですが、そうすると一抹の不安が。

依頼する際の決め手として、ある程度コンピュータに明るいところがいいな。と思っていました。

今時無いとは思いますが、図面を紙で毎回渡されて修正して、また。。。

みたいなのはちょっと。

でも、恩田さんは全く逆です！

ipadを3台駆使し、施工例などをその場で見せて。
iPhoneですぐにメールを返信して。
打合せにはMacBook Pro（Windowsブートキャンプ済）を持参。

さらに、普通はあまり見せたくなくブラックボックス化するのかな？と思っていたのですが。

参考画像引用:Yahoo!不動産　3DマイホームデザイナーYビューア
※実際はプロ仕様のソフトを使ってますよ。

間取りシュミレーターを一緒に操作しながら、あーでもないこーでもない、と一緒に間取りを作って、3Dにして完成をチェック、ほんでまたあーでもないこーでもない。って感じです。

こういう工務店さんは今でこそ多いとは思いますが、キャリア25年のベテランさんだと、超偏見ですが最新の技術なんかには疎い、昔ながらのやり方が。なんてことがあるかも、と思っていたところ。

恩田さんは「iPadは便利やねー」って感じで最新IT機器を使いこなしています（笑）

でもお高いんでしょー？　低コストなワケ

そして、いろいろ決め手はこれこれと話して来ましたが、やはり予算は気になります。

スーモにも予算を伝えた上で紹介されていますが、貧乏人としてはやはりお金が無く、スーモさんを困らせたことでしょう。

それでもいくつか出して頂いた中でも、キミドリ建築さんが一番コスト的には見合っていると感じました。

恩田さんですが、資格をめちゃくちゃ沢山持っています。

１級技能士　2級建築士　住宅断熱施工技術、職業訓練指導員、増改築相談員　10年保障検査員　1級小型船舶他　航空特殊無線技能士　他

ヘリコプターも運転できるそうで、

恩田さん「離島でも施工できるね。へへ。」

といった具合です。

なので、設計など図面を書くのはもちろん大工出身ですので、実際に自分で大工仕事をします。

建築現場を見学させてもらった時も、汗だくで作業をしている恩田さんがそこにいました。

本人曰く、全部自分でやっちゃう、との如くほとんど外注をしないそうです。

大工工事の部分は別会社だったり、左官工事の部分は、、、という感じで別会社が増えれば増えるほどコストは上がる傾向にあります。
※もちろん外注すべてがコストが上がるわけではなく、外注化によってコストを下げる、というのもあるので一概には言えませんが。

何にしても、恩田さんは超忙しくなりますがその分コスト削減をしやすくなります。

更に、キミドリ建築の売りとしておっしゃられてたのが、住宅用に仕入れた木材でそのまま家具を作ったりしちゃう、と言っていました。

それによって費用が変わることは、ある程度まではないそうです。

建築現場を見学させてもらった時に、そのご夫婦は「ほとんど家具は買わない」とも言っていました。

そういった意味でも、家の代金以外に家具代なども考えると相当お得感があると思います。家具ってめちゃ高いですし。

また、とは言え気に入った家具などが置きたい、などの時も。

IKEAツアーと銘打って、大型バスでお客さんを乗せてIKEAまで一緒に出張！

気に入った家具をそれぞれ買って、恩田さんに渡す！

そしてそれを、取り付けたり、カスタマイズしたり、という聞くだけでワクワクしてくるような感じです。

施工中の家をのぞきに言った時、まだ珪藻土（家の壁に塗るやつ）を塗る前の家の内壁にいろんな絵や字が書いてありました。

珪藻土を塗ったら見えなくなるので、そこにいろんなメモをしているみたいです。

他人の家なので写真取れませんのでボクの下手な絵でイメージだけ。

こんなかんじでその場で浮かんだアイデアをすぐにカベに書いて、実際に家造りに反映していっちゃうんです。

こういうのが無数にあります。

完全にガ○レオですね（笑）

以上です。

ボクとしては本当に良い業者に巡り会えたと、まだほとんどなにも始まっていないのに既に満足気ではありますが。

自分の中では本当に家ができるのが待ち遠しい限りであります。

ゼロからはじめる家づくり 必ず知っておきたいこと100

posted with amazlet at 13.11.12

佐藤 秀雄
あさ出版
売り上げランキング: 3,400

Amazon.co.jpで詳細を見る