【無線マイク・デジタルワイヤレス】LINE6製無線マイクがすごく良いですよ

LINE6っていうメーカーから出た無線マイクについてのお話です。

最近購入して喜んでおります。

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ハンド・ピン・ヘッドセットとフルセットを2セット買ったので12万くらい飛んでっちゃいました涙

無線マイクって当然知ってますよね。

その名の通り「線がつながっていないマイク」のことです。

ワイヤレスマイクって言ったりします。

マイクらしいマイクで手で持って使うハンドマイクや

テレビなんかでよく使われる首元にピンで止めるピンマイク

などがあります。

で、仕組みっていうほどでも無いのですが、マイクで拾った音（声）を電波で大元の機材まで飛ばしています。

この電波なんですがFM波を使っています。

ラジオのFMですね。

仕組みも完全にラジオと同じで、まず音（声）を乗せた電波をマイクAから飛ばします。

その飛ばされて来た電波をさっき「大元の機材」と表現したもので受け取るのですが、こちら側も「マイクAから出た電波を受信します」っていう設定にしておいて、これで受け取る事ができます。

この「設定」というのを周波数と言います。

ラジオで言うところのいわゆるチャンネルです。

わかりやすくラジオで説明しますと、

この地方（東海地方）だとFM愛知807とかZIP-FM77.8なんてラジオ局がありますが、これらの数字が周波数です。

FM愛知からは80.7MHzで、ZIP-FMからは77.8MHzといった具合に異なる周波数で電波を飛ばします。

で、FM愛知を聞きたい人は自分の持っているラジオのチャンネルを80.7に合わせると、FM愛知（から出ている電波）を聞けます。

ZIP-FMが聞きたくなったら今度は77.8に合わせるとFM愛知（から出ている電波）は聞けなくなり、ZIP-FM（から出ている電波）が聞けるようになります。

無線マイクもこれと全く同じ方法です。

2人無線マイクを使いたい歌手がいます。

AさんはマイクAを使い、BさんはマイクBをそれぞれ持っています。

まず、マイクAの周波数を806MHzに設定して、次にマイクBを807MHzにします。

で、電波を受信する側の機材（ラジオ的なやつ）受信機Aと受信機Bと2個用意して、受信機Aの受信設定を806MHz、受信機Bの受信設定を807MHz、とします。

そうするとマイクABそれぞれの音を間違えず受信できます。下の下手な図を参照してね。

下手な図

これでメデタシメデタシなんですが、色々と問題があるんです。

ラジオの話ばっかりですが、例えば僕の家から80.7MHzの電波に載せてボクの下手な歌声を発信します。

そうするとボクの家の周辺の人が「ラジオでも聞くかな。FM愛知807でクロちゃんの番組今ならやってるわ」なんて時。

FM愛知のラジオ局からもボクの自宅からも同じ80.7MHzの電波が飛んできて両方受信してしまいます。

するとせっかく「クロちゃんの番組」が聞きたかったのにボクの下手な歌声もかぶって聞こえてしまい、

・聞こえづらい
・ノイズ（ジーって感じの音）が沢山入る

なんてことが起こります。

たまに、ある地域で韓国のラジオ放送が入ってきて聞きづらいなんて話を聞きますがずばりそれですね。

そもそも迷惑ですし、悪用しようとすると、「電波ジャック」といってある放送局の電波を自分の家の周辺を聞こえなくすることが出来てしまいます。

なので、勝手に好きな周波数の電波を使うことは法律（電波法）で禁止されています。

電波を使うためには免許が必要で、テレビ局やラジオ局など、国の許可を得て、それぞれ許可された周波数を使うことができます。

しかし、国の許可を得ないと無線機器（無線マイク等）を使えないというのはやっぱり不便です。

ということで、免許を持っていない人（つまり誰でも）自由に使っていいよ。という周波数の範囲というのがあります。

さっきのマイクで話した806MHzとか807MHzというのはこの誰でも使って良い周波数の範囲内なんです。

ただし、ここで更に問題が（問題ばっかり笑）

誰でも使って良い周波数の範囲にも当然限りがあります。

限られた範囲内で沢山の機器を少しだけ周波数をずらして使うと、周波数が近いチャンネルがさっきの電波ジャックみたいな状態で重複して聞こえたりします。

で、この範囲がFM愛知（80.7）とかとだいぶ離れている（806）というのは、あまり近すぎると微妙に電波を受信してしまうということが起こるからです。

ラジオでもFM愛知を聞こうと思って、チャンネルを1ずつ動かしてるとき、80.6とかでもジーって音が入りながら微妙にFM愛知聞けたりしませんか？

ずばりこういった現象を起こさない用に、同時に使う電波の周波数はある程度余裕を持って間隔を開けなければいけないんです。

この周波数が近い時に誤って電波を受信してしまうことを「混信」と言います。

例えば、ホテルで行われる結婚式の余興で歌を披露する機会がありました。

彼は普段ストリートミュージシャンとしての半分プロみたいな形で活動しているとします。

当然ミュージシャンなので音にもこだわりがあり、自分のお気に入りのマイクを持っています。

更に、自分は歌いながら動きまわるタイプなので無線マイクです。

で、結婚式当日そのマイクを持ってお客さんのいない状態でリハをするため早めに会場に行きました。

そうすると、会場の音響担当者さんに、

「無線マイクの持ち込みはできません。会場にある無線マイクと混信してしまう可能性があるので」

ってことがよくあります。

結婚式場（ホテルとか）には当然無線のマイクがいくつかあります。

ただ、当然全てのホテルが電波の免許を持っているなんてことはないので、いわゆる「誰でも使って良い周波数」に対応したマイクです。

で、実際にこの範囲内でどれくらいの数の無線マイクが使えるかというと6～7本です。

※これはいわゆるB帯という帯域の場合です。

さらにこの6～7本というのも、機器がバカ（安い製品）だったりすると、806.125MHzと806.250MHzとかの微妙な周波数の違いは認識できず、どっちも間違って拾ったりします。

なのでその場合は無線機器の取説とかに「4つまでしか同時使用しないでね」って書いてあったりします。

※高価な機器でも806.125MHzと806.250MHzは近すぎて同時使用は普通オススメしてません。

なので、大きなホテルは沢山部屋があるので、

・飛天の間ではチャンネル1から3まで3つ使ってるから崑崙の間は4から6にしてね。
・飛天の間と北辰の間は距離が離れてるから電波拾い合わないもんで、1から3使っても大丈夫だよ

みたいな感じで、チャンネルプランは結構苦労してたりします。

そんな時、わけのわからん「余興で歌っちゃうぜ」的な奴が「ボク自分のマイク使います」なんて言われたら会場の音響担当さんは「キー」ってなりますね。

もし、無理やり使った時に隣の部屋が誤って電波を拾ってしまい、隣の会場の音声が流れてしまうなんてことがあったら大惨事です。

なのでホテルによっては、

・無線機器の持ち込み自体禁止
・使用する場合は事前にチャンネルプランの相談が必要

などがあったりします。

で、前置きが長くなりましたが、そんな悩みを解決してくれる機器がこのline6製の無線マイクです。

これまでの無免許で使える無線マイクは806.125MHzとかの主に800MHz帯（B帯）と言われる機器だったのですが、このline6製のマイクは2.4GHz帯（2400MHz帯）を使用しています。

この帯域も免許不要で誰でも使える帯域です。

B帯と相当離れてますので、混信の心配もありません。

なので、ホテルなどの持ち込みでも混信を心配せず使用できます。

さらにこの電波送信はデジタル信号を利用しています。

これまでの機器がアナログ信号なので先ほど話した微妙な周波数の違いで誤って受信してしまう。

しかしデジタル信号なので0か1かで判断しているので混信が起こりにくいです。

そのため狭い帯域（周波数をある程度近づけても）でも同時に使用できる本数が最大12までほぼ安定して使えるというのも利点の一つです。

とはいえ、このデジタルというのはメリットでありデメリットだったりして、1か0ということは電波を拾うか拾わないかのどちらかです。

なにか電波に障害があり、電波が途切れてしまった場合、全く音がでないという状態になってしまいます。

アナログの場合は0か1かでは無く、0.5があるので、雑音が聞こえるけどなんとか音は出るみたいな状態があったりします。

ただ、それ以上にメリットが多いこの機器、大変オススメです。